今年度二回目となるSST(ソーシャルスキルトレーニング)を2017年9月26日(火)に行いました。
ソーシャルスキルとは、心理学者の相川充氏の著書によりますと、他人との良い関係を築き、社会に適応するために必要な能力のことであると定義づけられています。(『人付き合いの技術』サイエンス社.2009年)
具体的には、①自分の意見を適切に主張できること ②自分の感情を上手に表現できること ③計画を立てて問題を解決できること ④仲間と良好な関係を構築できること ⑤ルールを守ることなどが挙げられています。
すずかぜでは、従来の訓練法をアレンジして、利用者の皆さんに合ったトレーニング方法を確立しようとしています。
皆さんの特性ごとに3つのグループに分ける事でより楽しく効果的な練習が行えるようになってきました。
Aグループでは共同注視、模倣、視覚優位性の高いカードゲームによる、ルール順守のトレーニングなどの、コミュニケーションの基礎体力づくりを行っています。
Bグループでは、職員による良いコミュニケーションの解説とお手本の提示を受け、模倣練習をすることで、良いコミュニケーションをケースごとに蓄積していくモジュール学習を進めています。ソーシャルスキルエデュケーション(SSE・社会生活技能教育)の手法をお手本にしています。
Cグループではリバーマンの基本訓練を行っています。事前に集まって、練習したい課題を相談し、当日は皆で練習して、後日、実際に行ってみる取り組みを行っています。実際の場で自信を持って振舞っていけるように、今後は回数を増やして気軽に集まって練習していければと考えています。