暖かな春の陽気と共に、新年度がスタートしました。
今年度も皆様と共に、色々な経験を重ねて成長・発達しながら、お互いに支えあって楽しんでいきたいと思います。
さて、すでに新聞やテレビ等でご存知の方もおられると思いますが、2018年4月1日から障がい福祉制度も若干の変更があります。
(1)障害者の重度化・高齢化を踏まえた、障がい者の地域移行・地域生活の支援等
現在の「グループホーム」制度は、ある程度自立した方が利用することが前提になっており、昼間の時間は職場や作業所で過ごし、休日や余暇は利用者自らが過ごすことが想定されていました。
今年度から加えられる新たなグループホームの体系には、重度の障がい者に常時支援を提供する「日中サービス支援型共同生活援助」が創設されます。イメージとしては高齢者福祉の介護保険事業で実施されているグループホームに似ています。大変残念なことですが、現在すでに運営しているグループホームは少し運営費が減少することとなりました。
また、国は施設やグループホームに入所している人の地域生活を計る観点から、一人暮らしになった利用者を支援するため「自立生活援助」という新事業も施行されました。これは、一人暮らしをしている利用者の居宅に月に2回以上訪問し、生活に問題がないか確認し、相談ごとには常に応じる事業という事です。いささか心配な事業のように思えてなりません。
その他、障がい者の重度化・高齢化や「親亡き後」障がい者を地域全体で支える「地域生活支援援拠点等の機能強化」という事業も施行されます。これは、別の機会にご説明いたします。
その他、(2)障害児支援の適切なサービス提供体制の確保と室の向上(医療的ケア児への対応等)や(3)精神障がい者の地域移行の推進(3)就労系サービスにおける工賃・賃金の向上、一般就労への移行促進(4)障害福祉サービスの持続可能性の確保のようなものがあります。
当事業にかかわりの大きいところをご説明いたしましたが、いまだに詳細が不明なところもございます。
制度がどのように変わっても、私たち職員一同、常に研鑚を心がけ、利用者の方々と共に助け合って生きていきたいと願っております。
今年度もご支援ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
2018年4月1日
すずかぜ 施設長 杉本立己